ヨガコラム ~左手が不浄という思想~
以前にワークショップの際、終わりにお供えものの果物を皆さんで分けることがありました。そのとき、つい左手でとろうとしたのですが、右手でおねがいしますっ!って、言われてしまいました。
インドでは、食事の際にハシやスプーンなどは使わず、右手の指だけを使うのでした。
左手が不浄という思想があるのです。
もっとも上品な食べ方は親指と人差し指、中指のそれぞれの第一関節だけを上手に使って食べることだそうです。インドに行く人は気をつけてくださいね。
突き詰めると、左手だけでなく、人の左側(すなわち左半身)が不浄なものとされているようです。チベットなどでは道で仏像を通り過ぎる時は、自分の左側を見せない様に左周りに歩いたりするそうです。
チベットなどのオレンジ色の服を着た僧侶たちの着ている袈裟も不浄な左肩を覆い隠しているのだとか。
そういえば、日本は左側通行ですね?
それは、武士が左側にさす刀が歩くときにぶつからない様に左側を歩くことから始まったなど聞きますが・・・どうなのでしょうね? 逆に、刀を左にさすから左側が不浄なものとなっているかもしれませんね。