こうやって生まれ、こうして伝わった・・・
アーユルヴェーダは 今から5000年以上も前からインドに伝わる伝統医学です。
アーユルヴェーダの最も古い現存している文献は、紀元前6世紀サンスクリット語の「チャラカ・サンヒータ」と言われる科学の書物で、これは一人の人間によって書かれたものではなく、長い年月を経て蓄積された知識と経験がまとめられたものなのです。
その時代にはもうすでにアーユルヴェーダ医学の教育制度が整っていて、専門科の養成も行われていたようです。医学史によれば、アーユルヴェーダの最盛期は紀元前8世紀から紀元後10世紀頃だとされています。
有名なブッダもアーユルヴェーダに精通していたとされているようですよ。
もちろん中国にもそれは渡り、秦の時代にアーユルヴェーダの外科学の技術が使われていたと伝えられています。そしてギリシアにもアーユルヴェーダの伝統医学の中から、いくつかのものが渡っていきました。
要するに、アーユルヴェーダは単に東洋医学だけではなく、古く西洋医学にも多大な影響を与えていたと言えるのです。
日本には、アーユルヴェーダ療法の一部として、「漢方」が仏教医学を経由して古くから伝わり広まったとされています。
しかし、アーユルヴェーダはとても莫大な知識を含んだ体系的な医学だったために、長い間、不完全なものとされていました。そんな中、1980年ころから、アーユルヴェーダの指導医師たちによって、その知識が集大成され、再編にまで及んだのです。そしてそれが西洋医学を学んだ先進国の医師たちにも紹介され検討され研究を重ね、今日に至ったのです。
だから、アーユルベーダは決して古代の医療ではなく、現代医療の知恵もどんどん吸収して発展しているのです。過去、現代、そして未来へとアーユルベーダの可能性は広がっていきます。
もちろん、生命力を向上させるヨガとも密接に関わっています。ケガとリハビリがセットのように、ヨガとアーユルベーダもセットといえるかもしれません。