【ハタ・ヨーガ】
タントラ系のヨーガ。成立したのは比較的新しく10世紀以降と
されているが、ケーチャリー・ムドラーを思わせるような技法や
プラーナの概念は、すでにウパニシャットの中にみられるので、
一概に新しいヨーガとは言い切れない。体系的に整えられた
のが13世紀頃のゴーラクシャ・ナータによると思われる。
他のヨーガが精神的なものに重点をおいたのに対し、ハタ・
ヨーガでは身体や呼吸を使うことにより、潜在的なエネルギー
を目覚めさせることを説いた。