ヨガ用語 か~こ
【カースト】
インドの職能を基にした階級制度。四姓制度。
【カータカ (カタ)・ウパ二シャッド】
中期のウパニシャッド。ヨガが始めて修行の方法として説かれたウパニシャッド。
【カーパーリカ】
シヴァ教の苦行を行う集団の一派の名前。いつも頭蓋骨(カパーラ)を身に着け、食器として利用したりする集団。
【カーマ】
サンスクリット語で、愛。愛着。
【カーマ・スートラ】
古代インドの性愛書
【カーヤ】
サンスクリット語で、肉体、身体。
【カーラ】
サンスクリット語で、時。死。黒。
【ガーヤトリー・マントラ/Gayatri Mantra】
ガーヤトリ調(八音節三行)のマントラで、罪を消すをいわれています。もっとも美しく神聖なマントラとされています。
【カーラナ・シャリーラ】
サンスクリット語で、原因体。トリ・シャリーラ(三層の身体)の1つ。
【カーリー】
カーリーは、インド神話の女神。「黒き者」とも呼ばれる。血と酒と殺戮を好む戦いの女神。シヴァの妻の一人であり、全身黒色で4本の腕を持ち、チャクラを開き、牙をむき出しにした口からは長い舌を垂らし、髑髏をつないだ首飾りをつけ、切り取った手足で腰を被った姿で表される。カーリー・マー(黒い母)とも呼ばれ、シヴァの神妃パールヴァティーの化身とされる。仏教名(漢訳名)は大黒天女。
【カーンファタ】
シヴァ教の一派の名前。この一派の行者は自分の耳を裂き、そこにイヤリングをはめているのが特徴。
【カイヴァリャダーマ】
西インドのロナワラにあるマハラシュトラ州公認のヨガの施設。スワミ・クヴァラヤーナンダにより設立された。付属病院も付随している。
【カイヴァリャ・パーダ】
『ヨーガ・スートラ』の第四章のタイトル。
【カウシータキー・ウパニシャッド】
初期のころのウパニシャッド。
【ガタ】
ヨガにおける4つの段階の2段階目をいう。「熱中」の意味。
【カニャー】
少女。娘。
【ガネーシャ (गणेश)】
シヴァ神とその妻(パールヴァティ)との息子。富と繁栄と学問の神様とされている、大衆神。顔が象の姿をしているのが特徴。
【カパ(カファ)कफ 】
アーユルヴェーダの3つの体質(トリ・ドーシャ)の1つ。地の意味もある。
【カパーラ】
頭蓋。額。頭。
【カマラ】
蓮。蓮華。
【カルマ(karman कर्मन)】
行為。行為の結果。業。インドでは古来より、どのような行為にも何らかの結果がともなうと考えられており、その行為と結果の関係を長いサイクルとして考える風習があります。今世だけでなく、過去の世や来世にまでそのサイクルが絶妙に絡み、影響すると考えられています。その意味で業は、現在においては、未来に善悪の報いをもたらす行為としてカルマがあり、過去においては、現在の災いの原因は過去の悪の報いとしてのカルマというように考えられています。
【カルマヨガ】
毎日の社会生活の中で、カルマを解消しようとする行動的、意思的なヨガ。行為の中に自らのエゴをはさまないで、ただ自分の義務を行うことに集中します。さらに、行為の結果や報酬を期待せずに、行為そのものに重要性を置くことをします。
『バガヴァッド・ギーター』で説かれたヨガの1つで、”行為”を解脱の重要なポイントであるとしている点が特徴的な部分です。
【ガンガー(Ganga गंगा)】
1.ガンジス河。ヒマラヤのゴームクより始まり、北インドを流れ、ベンガル湾に注ぐ、聖なる河。
2.ヒンドゥー教に伝わる、ガンジス川を神格化した女神。
「母なる川ガンジス」とも呼ばれている。
【完全呼吸】
お腹から胸、肩、のどまでを意識して、肺の下部、中部、上部にすべて広がるように空気をいれていく呼吸法が完全呼吸法です。順番に腹式呼吸、胸式呼吸、肩呼吸と行います。
【ギーター】
(1)歌
(2)『バガヴァット・ギーター』の略としてつかわれる
【キールタン/Kirtan】
インド版の賛美歌。サン・キールタンともいわれる。インドの神様の名前やグルの名前を歌うこと。通常、楽器などを使い音楽的である。その神を信ずるものたちが歌いながら、行進することもある。
【ギャーナ】
智慧。知識。ジニャーナ、ジャニューナとも呼ばれる。
【ギャーナヨガ】
探求と洞察でもって、現実の知識ではなく、現実の生命の下にある真の知識を求めようとするヨガ。ジニャーナヨガとも、ジャニューナヨガともいわれることもある。
【胸式呼吸】
肋骨の前進後退運動で肺を圧迫し、空気を出し入れする呼吸方法が胸式呼吸。日常の浅い呼吸は胸式呼吸である。
【ク・サンガ】
悪い人たちの集まり。”ク”は『悪い』の意。サット・サンガの反対。
【クシャトリヤ/Kshatriya】
古代インドのバラモン教社会における四姓制度(ヴァルナ)の1つ。ブラーフマナ、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラの第2位の王族・武人階級。
【クシャナ】
サンスクリット語で、「刹那」、「瞬間」の意。
【クティール】
サンスクリット語で、小屋。小さな部屋。
【グナ】
サンスクリット語で徳。自然を構成する性質、特質の意
【クマーラ】
サンスクリット語で子供、少年、息子の意。
【グランティ】
サンスクリット語で結節。スシュムナーの中に3つ(ブラフマ、ヴィシュヌ、ルドラ)ある節で、これらがプラーナ(気)の流れを止めているといわれている。
【クリシュナ(デーヴァナーガリー:कृष्ण Krisna)】
インド神話に登場する、ヴィシュヌ神の8番目の化身。インドの叙事詩『マハーバーラタ』において、主要人物の一人として登場する。人間の姿でインドの王子アリジュナにヨガの思想を教えるというシーンがある。
【クリスティ・ターリントン/Christy Turlington 】
1990年代を代表するスーパーモデルの一人。スポーツシューズ、ウエアのプーマとコラボレーションしたファッションブランド「ヌアラ」や著書「LIVING YOGA」でヨガ注目するセレブとして有名。ヨガインストラクターとして活動する傍ら、1999年にはサンスクリット語で”美人”を意味する「スンダリ(SUNDARI)」というアーユルヴェーダの思想を取り入れたコスメをプロジュースしたりしている。
【クリパル(Kripalu) ヨガ】
スワミ・クリパル氏が設立したクリパル・ヨガセンターで指導されているヨガです。ストレスに流されないヨガ的な過ごし方をライフスタイルにどう取り入れるかを重点においたヨガといえます。ヨガにおける肉体的な柔らかさや神秘的体験を求める傾向のヨガスタイルとは異なり、あるがままの自分を受け入れることの大切さを感じることのできるヨガスタイル。
【クリヤ / Kriya】
行為。作法。
【クリヤ・ヨガ/Kriya Yoga】
(1)「ヨーガスートラ」に説かれている毎日行うヨガのこと。苦行(タパス)、読誦(スヴァーディヤーヤ)、自在神記念(イーシュヴァラ・プラニダーナ)の3つ。
(2) タントラ・ヨーガの一種で、その技法はあまり公にされていない。
【クリーン】
愛の種子マントラ
【グル(guru ,गुरु)】
サンスクリット語で、指導者、教師、尊敬すべき人物、の意。ヨガの世界では、師、導師、と訳され、精神的な指導者である。ヨガをはじめ精神世界ではたいへん重要な存在で、グルがいなければ奥深い修行ができないともいわれる。グルとしての客観的な基準はなく、ある人をグルと思うかどうかはたいへん主観的なものである。
【クル・クシェートラ】
地名。マハーバーラタの戦争の舞台になった、北インドの地名です。
【クレーシャ】
煩悩。苦しみ。『ヨーガ・スートラ』では煩悩を五つ(無明・我想・貪愛・憎悪・生命欲)あげています。
【クローダ】
苦しみ。悩み。
【クンダリーニ/クンダリニー】
タントラやハタ・ヨーガで説かれている潜在的なエネルギーのこと。尾てい骨の根元、会陰部の辺りに眠っているといわれる。蛇がとぐろを巻いた形で描かれます。
【クンダリーニヨガ】
タントラヨガの一種。クンダリーニの覚醒を目指します。日本では、クンダリーニより始まった、「火の呼吸」が有名です。
【クンバカ】
吸った息(あるいは吐いた息を)を止めること。例えば、吸って、クンバカして息を止めて、吐いて、クンバカして息を止めて、吸って・・・、と使ったりする。
【クンブ・メーラ】
ヒンドゥ教の大祭の1つ。クンブは「壷」、メーラは「人の集まり」の意味。ハリドヴァール、ウジャイン、ナースィク、アラハバードの四大聖地で順番に行なわれ、開催地には数十万の聖者や信者が集まる。
【ケーヴァラ・クンバカ】
意識しないで呼吸が止まるクンバカのことを言います。
【解脱】
煩悩による束縛を解き放ち、穏やかなる、平静なる、実在界の心を取り戻すことをいいます。
【ケーチャリー・ムドラー】
舌を上あごの奥の軟口蓋に巻き入れるムドラー。
【ケーナ・ウパニシャッド】
初期のウパニシャッド。
【ゲーランダ・サンヒター】
ゲーランダによって説かれたハタヨガの教典。他の教典と比べると、ハタヨガの技法が数多く説かれているのが特徴。
【コーシャ】
鞘。人間をいくつかの鞘で構成されていると考える。
【ゴーラクシャ・シャタカ】
ゴーラクシャ・ナータの著したハタヨガの教典。100(実際は101)の短い文で作られている。